常滑歩きに疲れる頃、日も暮れて、指示された常滑屋に向かった。
常滑屋は古いお家を改造し、ギャラリーを一階、二階に備えた和食屋さんです。
ひと月ほど前、知り合いの方と一杯やっているときに、「あなたも来る?」と言われその気になったというのが始まりだ。
「常滑焼関係者の呑み会かな?あの辺りには酒蔵もあるしそれも関係あるかもしれない。」という程度のテキトーな理解だった。しかし、数日前に妻と話していたら、酒の試飲会じゃないの?と言われ、そうなのかもしれないと思い始めていた。だから、指定より二時間も早すぎる時間に店に着いた時も、しどろもどろで、それが表題の私のセリフ「あの、今晩イベントか何かがあるのですか? 知人から紹介されて来たんですが・・・」。二言三言会話をして、以外と簡単に受け入れていただいた。やはり試飲の会らしい。澤田酒造の試飲の会。随分丁寧に店で待っていればいいとお茶まで出していただいた。
恐縮しながらお茶をいただき、ギャラリーで行われていたしじら織の展示などを見ていると、知人が現れ、段々所在無さが減少していく。
どうも知人はお店のオーナーとお知り合いらしい。ちょっとごめんねと言ったと思うと、魚を入れた発泡スチロールケースを抱えて厨房に入って行って出てこない。
また、二階のギャラリーなどを拝見しながら時間を潰す。
私の知人が長野から持参して料理したという信州サーモンとイワナの刺身。先附けとして。
続いて同席した女性のお好みという、水浅(みずあさぎ)。少々度数の低くてこれも爽やかな味わい。
次の飲み物はやはり同席の女性の好物の白老梅ヌーボー。純米吟醸古酒で漬けたという梅酒。美味、美味。
汁物。味噌立てが酔ってきた胃腸に優しい。
またオススメのからから。これは随分頂いたような記憶が・・・
この頃から、元ガロのバックを務めていたというミュージシャンによる懐かしのフォークも加わり、当に宴たけなわ、いい心持ちで、写真どころではなくなった。お造り、キンキの煮物、生海苔・あかしゃ海老・白身魚等の天ぷらと次々と海の幸が続いたが、証拠は残っていない・・・
酒の方も、蔵人だけしか飲めぬ酒、百二拾二合生詰、等色々頂いたが、こちらも記憶が曖昧だ。
終盤には肴に塩辛やら先ほど美味と連発した茄子の辛子漬け、持ち込みの手作り糠漬け等酒の進まぬわけはない。
初対面の飛び込みのような格好にも拘らず、皆さんに仲良くして頂いて大感激のうち、締めに鯛茶ずけを頂いてもうこれ以上無理のお腹。
心配していた飲み過ぎの方は、これも同席の方のお勧めで酒の仕込み水をがぶ飲しながら頂いていたので、いつもよりずっと元気に〆めることができた。
帰り際、やはり何か買って帰るのが良かろうと、今日は呑めなかった豊醸と女性陣お勧めの白老梅をゲット。
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